外来診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
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前立腺がんの診断には、前立腺に針を刺して組織を採取する前立腺針生検が必要です。一方、前立腺生検は前立腺がんの有無だけではなく、前立腺癌の悪性度(顔つき)、病期(広がり)を知るための大変重要な検査法です。しかし針で何度も組織を採取するため、侵襲的な検査のため多くの施設では入院で行なわれています。経験豊富な泌尿器科がん専門医の在籍する港区きつかわクリニックは局所麻酔での前立腺生検が可能で、日帰り前立腺生検を外来で行なっている 東京都内でも数少ない施設です。14か所以上穿刺する系統的生検に、MRI-超音波融合画像ガイド下狙撃生検を追加した効率的な前立腺生検を行ない安心して受けられる痛みの少ない日帰り前立腺生検を提供しています。
前立腺生検の適応は主に前立腺特異抗原(PSA)の値を参考に決められます。一般的にPSAが4 ng/ml以上は、異常値と指摘されPSAの値が高いほど、がんが存在する確率は高くなり、検出された癌も進行している可能性が高くなることが知られています。
PSA (ng/mL) | 癌の検出率 | がんの進行度 |
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2 - 3.9 | 10-20% | (±) |
4 - 10 | 20-50% | (+) |
10以上 | 50%以上 | (++) |
PSAが異常値でも前立腺がんが存在しない方もたくさんいます。PSA値だけで前立腺生検を行うと、多くの癌がない方に無駄な前立腺生検を施行することになります。そのため港区きつかわクリニックではPSA高値の方には、まず前立腺MRIのお受けいただきます。近年の前立腺MRIは、高い精度で、前立腺がんの有無、大きさ、位置を予測することが可能となっています。 さらにPSA 値とMRIによる画像所見に加えて、直腸診(指で肛門から前立腺を診察)、家族歴(家族に前立腺癌の方がいる)、前立腺の体積、排尿状態や尿所見の全てを考慮し、前立腺生検の適応を決定しています。様々な因子や背景を考慮することで、高い精度で前立腺がんの有無を検討し、無駄な前立腺生検の回避に努めています。また、きつかわクリニックでは熟練した泌尿器科専門医が行う直腸診で硬結を認める場合、前立腺がんが存在する可能性があり、PSA 値にかかわらず前立腺生検の適応としています。前立腺MRIで癌の可能性が指摘された場合も、強く前立腺生検を勧めています。さらにPSA10ng/dl以上になると癌の可能性は高く、PSAの値に比例して、進行度の高い癌が存在することからMRIの所見にかかわらず生検をお勧めすることがあります。
前立腺生検は前立腺の組織を直腸面(肛門内)から採取する経直腸式前立腺生検と、会陰と呼ばれる陰嚢と肛門のあいだの皮膚領域から採取する経会陰式前立腺生検の2種類が知られています。きつかわクリニックではいずれの方法の生検も局所麻酔で行うことができ、日帰りでの前立腺生検が可能です。当院では標準術式として経会陰的前立腺生検を採用していますが、オプションとして経直腸的前立腺生検を組み合わせた立体生検も可能です。
従来の標準的な生検では経直腸的超音波検査を用い前立腺の概ね決まった位置へ定型的に針を刺す方法が主流です。当院では事前のMRI画像情報をもとに経直腸超音波画像を確認しながら、がん病巣付近に狙撃前立腺生検の追加を行なっていました。近年、MRI撮影及び超音波検査融合画像に基づく前立腺針生検法 (MRI/US fusion前立腺生検)が開発され、大学病院などの一部の高度医療機関で先進医療としてMRI/USヒュージョンバイオプシーが行なわれるようになってきました。港区きつかわクリニックは、MRIのボリュームデータとリアルタイム超音波の高分解能画像を融合させる機能をもつHITACHI ARIETTA70を2018年10月に導入し、事前に撮影されたMRIでがん陽性部位を生検時経直腸超音波画像上に表示し、超音波画像上に生検部位を可視化しながら検査を行なうMRI/US fusion biopsyを施行しています。
きつかわクリニックでは、まず前立腺MRI検査で前立腺がんが疑われる部分(MRI陽性部)を、MRI/US fusion biopsy (MRI-超音波融合画像ガイド下前立腺生検)にてMRI陽性部狙撃生検を行い、更にMRIの陽性部位に関係なく前立腺の定位置の組織を採取する生検(系統的生検)を14か所(左右計7か所)の生検を追加しておこなっております。これにより治療が必要な前立腺がんを正確に発見することができます。また前立腺がんの有無のみならず、その大きさや悪性度をより正確に診断し、前立腺がんと診断された場合に最適な治療方針を選択できるように努めています。
オプション術式として、前立腺立体生検を採用しております。前立腺立体生検は経直腸方向からと経会陰方向からの2方向から組織採取を行います。きつかわクリニックでは2本の経直腸前立腺超音波プローブを使い分け分けることで、経直腸的より経会陰的の療法より前立腺組織の採取が可能となっています。前立腺立体生検の方は前立腺がんの検出感度に於いてやや優位とされておりますが、合併症である出血や感染の可能性も上昇します。そのため痔などの直腸病変のある方、感染リスクのある方(糖尿病をお持ちの方など)は、経会陰14か所生検±MRI陽性部生検をお勧めしています。
前立腺生検は痛いのだろうか、安全なのだろうかなど、痛みや麻酔に関する質問をよく受けます。会陰生検では前立腺周囲の多くの筋膜や、海綿体白膜が存在するため、局所麻酔での検査は困難とされ、下半身麻酔あるいは全身麻酔にて行っている施設が大半で、そのための入院が必要な場合が多いです。港区きつかわクリニックでは、外来で安全に前立腺生検を行うため、局所麻酔による前立腺生検をおこなっております。いわゆる歯医者さんで治療前に行う麻酔方法です。PATと呼ばれる前立腺の周囲組織に局所麻酔薬を注射することにより、局所麻酔による経会陰生検が可能となります。
(神楽坂ホームケアクリニック 久保雄一院長先生ご提供)
局所麻酔での検査では、検査後すぐに歩行、食事、排便排尿が可能で、尿道に管を入れないで良いというメリットがあります。デメリットとしては、局所麻酔薬を注射する際の痛み、検査中の肛門の違和感があります。 また、個人により非常に麻酔が効きにくい場合もあります。基本的に痛みは多少ありますが、安全性を重視すれば局所麻酔をお勧めします。PAT麻酔施行による痛みのアンケート調査で検査の痛みについて調査したところ(0点を無痛、10点を我慢できない痛みとして記載)、経会陰生検で3.2点、経直腸生検で2.8点と良好な結果が得られております。(第99回泌尿器科総会発表より)しかしながら、やはり完全に痛みがない状態で行いたいなどの希望がある方は、外来主治医に希望を伝えて下さい。港区きつかわクリニックは局所麻酔で日帰り前立腺生検が可能で、前立腺会陰生検を多くこなしている泌尿器科専門医が生検を行いますので安心してお受けいただけます。
前立腺に多数の針を刺す検査ですので、出血関連の軽微な合併症はしばしば起こります。具体的には直腸出血(便に血が混じる)、血精液症(精液に血が混じる)、血尿などです。多くは治療しなくても自然によくなります。また入院が必要な合併症は1%以下で起こるといわれ、それらの大半は前立腺炎、熱発です。非常にまれですが、麻酔によるショック、頭痛、神経障害などが、また検査前には予想できないような重篤な合併症(脳卒中、心筋梗塞、肺塞栓症など)が起こることもあります。それ故、ひどい糖尿病をお持ちの方、抗凝固療法を行われている方は入院施設のある病院での検査をおすすめしております。
検査当日の朝食は抜いて頂き、少量の水分は摂取可能です。
乳製品は避けてください。
同日指定された時間に、抗生物質を内服頂きます。
同意書をご持参いただいた患者さまに再度、リスクについて説明します。
ご納得いただいたあとに血圧、体温測定を行います。
前立腺生検用の検査着に着替えていただきます。
検査台に仰向けに寝ていただき、心電図計、血圧計、酸素モニターを装着させていただきます。
その後、抗菌剤の点滴を始めます。点滴が半分落ちたところで、前立腺生検の体位をとります。
具体的には載石位になっていただき、陰嚢をテープで拳上した状態にさせていただきます。
肛門から直径2㎝の超音波プローブを挿入し、前立腺の様子を観察します。
また、前立腺体積などの測定を行います。
ここの超音波プローブを挿入するときの痛みが、針を刺すときよりも痛いと言われる患者さまもいらっしゃいます。
会陰部を十分に消毒し、実際に針を刺していくところを麻酔します。
陰嚢と肛門の間の皮膚に麻酔をします。その後、前立腺先端周囲のPATエリアに十分局所麻酔を行います。
ここのPATエリアの麻酔の際に少々痛みを感じます。
局所麻酔が十分効いたことを確認し、会陰よりの生検を行います。
会陰生検のみで行う場合は14か所の採取になります。狙撃生検で1~4本程度追加を行ない会陰からターゲットを狙います。
立体生検で行う場合は8か所です。同様に狙撃生検を追加します。
立体生検で行う場合は続いて直腸的な生検に移ります。超音波のプローブを入れかえます。
麻酔は⑥で充分効いていますので、ここでは行いません。
おおよそ6か所の生検を行います。
出血の確認、尿道や肛門から出血の具合を確認します。
ひどい出血がなければ検査は終了になります。1時間ほどリカバリーでお休みいただきます。その間に排尿頂き尿の色を確認します。
問題がなければご帰宅いただきます。
通常帰宅後は、血尿がでますので当日はご自宅安静にし、前もって処方されているお薬を内服していただきます。
帰宅時に夜間連絡先をお教えいたします。何かの歳には遠慮なくお問い合わせ頂けます。
病理診断の結果は次回外来受診時(生検の1~2週間後)に外来にて説明いたします。
A きつかわクリニックで生検を行なう事もできます。ただし、糖尿病、心疾患、脳血管障害のをお持ちの場合はこれらの病状の状態でより安全に検査を行なうため入院施設での施行をお勧めし、日帰り生検をお断りする事もあります。一度、きつかわクリニック前立腺外来で受診をいただき担当医とご相談頂く様にお願いいたします。
A 当院では行なっておりません。前立腺生検は、合併症もあり全身状態の把握も必要です。必ず術前評検査を行い、担当医よりのインフォームドコンセントにご同意頂く必要があります。そのため、前立腺生検当日まで、最低1~2回の受診が必要となります。
A 必ずしも必要ではありません。検査結果、お薬手帳をお持ち頂ければ対応は可能です。可能でしたらお持ち頂いた方が、スムーズな診療につながります。
A 不意な出血や疼痛の可能性もあり、施行当日は帰宅頂き自宅療養をお願いしておます。翌日以降は、激しい運動を避けて頂き通常のお仕事は可能です。
きつかわクリニックでは以上の方法により前立腺生検を行ない、がんの有無だけでなく、その悪性度と大きさもなるべく正確に評価し、その後の治療を適切に選択できるようにしております。 検査は、原則とし外来で行っています。検査のスケジュール、その他詳細につきましては、外来受診時に担当医におたずね下さい。
2018年3月作成 2018年10月22日最終更新
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